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SABI

/ Product Branding / EC Branding

Details

Elevating Products to Global Standards

プロダクトを、世界基準へ進化させる

C&H株式会社様は、国内で唯一の大麻専門研究機関を有し、独自技術を駆使した「眠りのお茶」というCBDほうじ茶を2024年春にテストリリースしておりました。3ヶ月で約1,500個を販売する成功を収めた同社から、さらなる発展のために大規模なリブランディングのご相談をいただきました。これには、抹茶やその他の新フレーバーの展開、そして北米市場への進出を視野に入れたブランド戦略が求められました。

まず、既存製品の実績や市場調査をもとにプロダクトのブランドパーパスを明確化しました。その上で、新しいタグラインやネーミングを提案し、ロゴ・シンボル・キービジュアルなどのビジュアル・アイデンティティ(V.I)を制作。これらのV.Iを活用し、パッケージやグッズ、ギフトボックスを一新し、インスタグラムの運用も開始しました。この結果、「眠りのお茶」は「SABI」として新たなブランド価値を創出し、より強固な市場基盤を築く一歩を踏み出しました。

Roles

Rebranding workshop / Strategic planning / Brand purpose / Product naming / Logo production / Key visual design / Information architect / UI design / Package & Goods design/ Photo direction / KV photo shooting / Concept movie production / Behind the scene movie production / Instagram branding

Client

C&H株式会社

Visit site

https://sabi-life.com/

Brand Purpose

ブランドパーパスは、過去の「眠りのお茶」の実績や既存市場の調査を踏まえ、「CBD和茶による、やすらぎの探求」と定義されました。このパーパスには、国内唯一の大麻研究所としての高度な技術力を活かし、新たな睡眠課題を解決することでリラックスの探究を通じて社会に高次の恩恵をもたらすという想いが込められています。

このパーパスを基に策定されたタグラインは「Brew a relaxing time ~やすらぎを、淹れる~」です。このタグラインは、のちにメインコピーとしても使用される「SABI」を一言で表現し、ブランドの核となるコンセプトを強く印象づけています。

Brand Name&Logo

ブランドパーパスを基に次に策定されたのが、ブランドネームです。今後、眠りを超えた幅広いサポートが期待される新フレーバーの展開を考慮し、CBD和茶全体にふさわしいネーミングが求められました。そこで私たちは、日本的美意識のリラックスの価値観を象徴する「侘び寂び」の「寂」をコンセプトに掲げました。「寂」は美的理念を体現し、閑寂の中で感じられる奥深さや豊かさを意味します。

ネーミングはこの「寂」を「茶美」と変換し、海外展開を視野に入れて「SABI」としました。この名称は、日本の美意識を国際的に広めるための適切な選択です。

ロゴシンボルには、水引、原子記号、格子といった日本の伝統と科学を象徴するモチーフを採用しました。これにより、日本的でありながらグローバル感を醸し出すシンボルマークが完成しました。これらの要素が組み合わさり、「SABI」は新たなブランドアイデンティティを確立し、国内外での認知向上を目指します。

Key Visual

ロゴやシンボルと同様に、「寂」を基にした世界観のコンセプトをもとに、キービジュアルが考案されました。このビジュアルは、自らの精神世界を可視化し、静寂の中でお茶を楽しむ一人の女性が佇む姿を通して、CBD和茶によるやすらぎの探究を表現しています。

視覚的には、伝統的な日本庭園である「苔のむす岩」を舞台に、ところどころに配置されたシルバーの球体が未来的な科学や技術の進歩との共存を強調しています。この日本庭園は、ボタニカルアレンジメントで著名なTSUBAKI様に依頼し、すべてリアルな草木や岩を使用して見事に再現されています。

さらに、オーディションで選ばれた日本的な美しさとともに海外感や先進性を感じさせるモデルを起用し、衣装にはそのモデルに合わせてオリジナルデザインのワンピースをオーダーメイドで製作しました。これにより、キービジュアルは視覚的にもコンセプト的にも、ブランド「SABI」のアイデンティティを一層引き立てています。

Package Design

ロゴ・シンボルやキービジュアルの決定後、次のステップはプロダクト自体のブランディングに関わるパッケージやグッズのデザインです。これまでの「眠りのお茶」ではパウチでの提供が主でしたが、ブランド体験をより豊かにするために、化粧箱をデザインし、その中に粉末パックを梱包する形に変更しました。

化粧箱のデザインでは、日本の消費者はもちろん、海外のお客様にも同様の体験を提供できるよう細心の配慮がなされています。また、今後はギフティングの需要にも応えるため、ギフトボックスやロゴを刻印した匙や、シンボルが印刷された粉末茶の保存缶についても、制作予定です。

これにより、商品のパッケージは視覚的に魅力的でありながら、使い勝手や贈る楽しさも考慮されており、ブランド「SABI」の独自性と魅力を一層引き立てています。
*画像はテスト画像で今後リリース予定のパッケージです。

Product Photo Shooting

キービジュアル撮影を通じて、暫定的なパッケージやSABIの日本茶の伝統性、さらにCBD成分の科学的な要素を取り入れたプロダクトの撮影を行いました。この撮影によって得られたイメージは、ブランドイメージを視覚化する重要な要素として、ポップアップイベントなどのオフライン活動やSNSなどのオンラインプラットフォームで幅広く活用されています。これにより、ト変革的なメッセージを効果的にお客様に伝えることができています。

Behind the Scene

キービジュアル撮影では、単にモデルや商品の撮影を行うだけでなく、クリエイターやクライアント様へのインタビューも収録したメイキングムービーを制作しています。このムービーには、クリエイターやクライアント様のSABIに対する情熱や信念が反映されており、重要なブランディングコンテンツとしての役割を果たしています。このアプローチにより、ブランドの物語がより深く伝わり、お客様とのつながりを強化しています。

EC LP Design

ブランドパーパスを起点にしたネーミング、ロゴ、メインコピー、キービジュアルなどの要素を基に、消費者がサブスクリプションで簡単に購入できるランディングページの構成およびワイヤーフレーム制作、UIデザインを担当しました。薬事法などの表現制限を考慮しつつ、購入導線に対するコミュニケーションコストを最小限に抑えることを重視し、LP制作に携わるマーケターと緊密に連携しながらデザインを完成させました。このプロセスを通じて、ユーザーにとって使いやすく効果的なランディングページを実現しています。↑LPリンクはページ上部に設置しています↑

Instagram Branding

昨今、特にコンシューマビジネスにおいて、WEBサイトと同等以上に重要な存在となるのがSNSです。その中で、SABIの優れた視覚表現を活かすため、私たちはインスタグラムでのブランディングを担当しています。キービジュアル撮影時に得た高品質な画像や、ブランディングディレクターが自ら手掛けたコピーライティングを組み合わせ、定期的な投稿を行っています。さらに、ポップアップイベントや取扱店舗の紹介をストーリー機能を通じて発信し、フォロワーとのエンゲージメントを高める取り組みを行っています。このアプローチは、ブランドの認知度向上と顧客との関係深化に寄与しています。

1/3の期間で売上5倍

リブランディング前の「眠りのお茶」は、半年で約2,000個の販売実績でしたが、SABIとしての新たなブランディングにより、わずか2ヶ月で1万個以上の売り上げを見込んでいます。これは、1/3の期間で売上500%以上伸ばす成果です。「眠りのお茶」時代に培ったインフルエンサーマーケティングやポップアップ施策を基盤に、SABIとしてのさらなる販路拡大に挑んできた営業・マーケティングチームの皆様の努力が、この成果を支えています。
frenは、その初期段階の一端を担わせていただいた中で、これほどの成果に感嘆するとともに、ブランド力の重要性を改めて実感する貴重な機会をいただきました。嬉しく思うと同時に、今後のさらなる発展に期待が膨らみます。*この内容は売上予測に基づいています。

Sales Forecast

500%

Credit

Project Manager & Brand Director & LP Web Director - Ryotaro Nakajima / Art Director & LP UI Design:Mayuko Sakai / Model:Sayoha Takebayashi(BARK IN STYLe Inc.) / Botanical Arranger:TSUBAKI / Model Arranger & Shooting Director:NOW-IN Inc. / Photographer:Enzo(ROKUNANABASE Inc.) / Make up & Stylist:A.m Lab / Movie Director:Yuta Okamura / Behind the Scene:Kohei Fukushi

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